EUが黒海地域の新戦略を発表 ジョージアの地政学的重要性に焦点
Posted 16 days ago by Anonymous
EUが包括的な黒海戦略を提示
欧州委員会とEU外務・安全保障政策上級代表は、黒海地域に向けた新たな戦略的アプローチを明記した共同コミュニケを発表しました。文書では「EUは包括的な手法で行動を強化する」と明言され、「黒海地域の地政学的重要性」が強調されています。特に、民主的なレジリエンスの強化が「欧州の安定と繁栄に不可欠」とし、EUの利益保護を表明しています。
経済と安全保障の要衝としての位置付け
黒海地域は「欧州とアジアを結ぶ架け橋」として、未開発の経済ポテンシャルや戦略的貿易ルートを有し、エネルギー資源や重要原材料へのアクセスに重要な役割を果たすと指摘。ウクライナや隣国の独立・主権・領土保全を支持し、和平促進や復興支援に取り組む方針を再確認しました。
ジョージアの現状とEUの期待
ジョージアはウクライナ、モルドバと共に「地域パートナー」として言及される一方、EU加盟交渉開始が進む他国と異なり、「EUへの道から外れている」との認識が示されました。文書では「ジョージアがEUの道に復帰する場合」という条件付きで、EUの関与拡大の可能性に言及しています。
ジョージアの現行の協力枠組み
現状でもジョージアは連合協定(AA)やDCFTA(深遠かつ包括的自由貿易圏)、東方パートナーシップといった主要メカニズムで重要な役割を担っています。Interreg NEXT黒海流域プログラムへの参加も、同国の地域協力における重要性を裏付けています。
EUはジョージアに対し、民主主義の基盤強化と改革継続を促す姿勢を堅持。現政権の政策が欧州との関係に影を落とす中、今後の動向が地域全体の安定に与える影響が注目されています。
メディアソース: civil.ge