ジョージア 2025年1-5月期対外貿易 13.3%増加 自動車輸出が成長をけん引
Posted about 1 month ago by Anonymous
ジョージア(グルジア)国家統計局「サクスタト(Sakstat)」の暫定データによると、2025年1月から5月にかけての対外貿易総額は97億9000万ドル(約5兆108億円)に達し、前年同期比で13.3%の増加を記録した。
輸出・輸入の推移と貿易収支
輸出は14.6%増の25億9000万ドル、輸入は12.8%増の71億9000万ドルとなった。貿易赤字は46億ドルで、対外貿易総額の47%を占める結果となった。
主要貿易パートナー国
輸出先トップ3
- キルギス(Kyrgyzstan):5億6740万ドル
- カザフスタン(Kazakhstan):3億3060万ドル
- アゼルバイジャン(Azerbaijan):2億8230万ドル
輸入元トップ3
- アメリカ合衆国(United States):10億9500万ドル
- トルコ(Turkey):10億7500万ドル
- ロシア(Russia):8億860万ドル
輸出入品目の特徴
輸出主力3品目
- 乗用車:9億7470万ドル(輸出総額の37.6%)
- 貴金属鉱石・精鉱:1億3650万ドル(5.3%)
- アルコール飲料:9840万ドル(3.8%)
輸入主力3品目
- 乗用車:12億9880万ドル(輸入総額の18.0%)
- 石油・石油製品:4億9460万ドル(6.9%)
- 手描き絵画・パステル画:4億8120万ドル(6.7%)
経済構造の特徴と課題
自動車分野が輸出入双方で主要品目となっており、中継貿易拠点としての機能が明確に表れている。特に乗用車輸出が輸出増加の原動力となっている一方、輸入総額の18%を自動車が占める構造が貿易赤字拡大の一因となっている。文化芸術分野では手描き作品の輸入が注目され、ジョージアの美術市場の活況がうかがえる。
中央アジア諸国との交易拡大が輸出増加を支える一方、輸入の72.2%が上位10カ国に集中する点は今後のリスク分散が課題となる。ロシアからの輸入規模が依然として大きい点も、地域情勢を考慮すると注目すべき点だ。
メディアソース: civil.ge