ジョージア野党リーダー3名に自由制限措置 与党委員会不出頭を巡り
Posted about 1 month ago by Anonymous
野党指導者に相次ぐ処分
ジョージア(グルジア)の野党「レロ(LELO)」指導者バドリ・ジャパリゼ(Badri Japaridze)に対し、6月23日に「ジョージアの夢(Georgian Dream)」与党が設置した議会調査委員会への出頭拒否を理由に8ヶ月間の自由制限措置が言い渡されました。
累積する処罰内容
先立って同党のマムカ・ハザラゼ(Mamuka Khazaradze)指導者にも同様の理由で8ヶ月、別の野党「ギルチ・メティ・タヴィスフレビス(Girchi-More Freedom)」のズラブ・ジャパリゼ(Zurab Japaridze)指導者には7ヶ月の制限措置が科されています。いずれの指導者も公職への就任を2年間禁止される追加処分を受けています。
野党側の反発と政治的背景
今回処分を受けた野党指導者たちは、与党「ジョージアの夢」が主導する議会調査委員会を「野党政治家への弾圧ツール」と批判。ジョージア国内では、2004-2013年に政権を担った統一国民運動(UNM)時代の関係者を追及する名目で、野党勢力が制度的に排除されているとの見方が強まっています。
刑事訴追の実態
注目すべきは、今回の処分対象者全員が「統一国民運動」政権時代に公式の公職に就いていなかった点です。調査委員会は元政権与党関係者の資産調査を名目に設立されましたが、実際には現在の野党指導者に対する司法的手段を通じた政治的圧力として機能しているとの指摘が専門家から出ています。
国際社会からは「民主的プロセスの後退」を懸念する声が相次ぎ、EU(欧州連合)のジョージア加盟交渉開始判断にも影響を与える可能性が指摘されています。与野党の対立が深まる中、司法制度をめぐる透明性が改めて問われる事態となっています。
メディアソース: civil.ge