米軍情報機関、ジョージア与党「夢」がロシア影響力拡大を許したと指摘
Posted 18 days ago by Anonymous
DIA報告書が示す懸念
米国防総省の情報機関である国防情報局(DIA)が2025年版グローバル脅威評価報告書を発表し、ジョージア(Georgia/საქართველო)情勢に言及しました。同報告書は「ロシアがジョージアを自らの影響圏に再統合する意図をほぼ確実に保持している」と指摘しています。
選挙後の政権の姿勢を批判
特に2024年10月の議会選挙後の状況に触れ、「与党『ジョージアの夢(Georgian Dream/ქართული ოცნება)』政権は、ロシアが国内で影響力を拡大する環境を許容した」と分析。1991年の独立以来、親欧米路線を堅持してきた同国で、近年の外交姿勢に警鐘を鳴らす内容となっています。
コバヒゼ首相が強く反発
これに対し、イラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze/ირაკლი კობახიძე)首相は5月27日の記者会見で「全くのナンセンスだ」と激しく反論。「ロシアの影響力拡大など存在しない。このような嘘が公式文書に記載される事態こそ、外部勢力の干渉を証明している」と述べました。
米格関係の緊張続く
背景には米国との関係悪化が存在します。2024年12月には米財務省がビジナ・イワニシヴィリ(Bidzina Ivanishvili/ბიძინა ივანიშვიリ)元首相(与党創設者)に制裁を発動。2025年5月には米国務省が同政権を「反米的」と批判するなど、両国間の緊張が継続しています。
日本との関係では、ジョージアがユーラシア回廊の要衝に位置することから、同国の地政学的安定は日本のエネルギー安全保障にも影響を及ぼす可能性があります。近年、日本政府は同国への技術支援を拡大しており、今後の情勢動向が注目されます。
メディアソース: civil.ge