米議員ジョー・ウィルソン、シリアにグルジア占領地域の承認撤回を要請
Posted 3 months ago by Anonymous
米議員がシリア新政権に歴史的決断を促す
米下院議員で米国ヘルシンキ委員会共同議長のジョー・ウィルソン氏が、シリア新政権に対し、ロシア占領下にあるジョージア(グルジア)のアブハジア(Abkhazia)とツヒンヴァリ(Tskhinvali)地域の「独立承認」撤回を公式に要請しました。X(旧Twitter)で公開された声明で、ウィルソン氏は「この決断がシリアの新たな道を示す力強いメッセージになる」と訴えています。
野党4党の共同要請を受けて
この動きは2025年1月31日、ジョージアの主要野党4党がアフマド・アル・シャラア暫定大統領宛てに共同声明を発表したことを受けたものです。声明では「シリアが2008年に行った誤った決定を撤回することが、両国関係の改善に不可欠」と強調。参加した野党には統一国民運動や強いジョージアなどが含まれます。
国際社会の承認状況
アブハジアとツヒンヴァリ地域の「独立」を承認しているのは、ロシアに加えベネズエラ、ニカラグア、そしてバッシャール・アル=アサド政権下のシリアのみ。シリアは2018年、ロシアの軍事支援と引き換えに承認していました。
米シリア関係改善の文脈
ウィルソン議員の要請は、2025年5月のドナルド・トランプ米大統領とアル・シャラア暫定大統領の会談を受けたものです。トランプ氏はシリアへの経済制裁解除を示唆しており、新政権との関係修復が進む中でのタイムリーなアピールと言えます。
ジョージアの戦略的重要性
黒海に面するジョージアはユーラシアの要衝として地政学的価値が高く、日本も「領土の一体性支持」を公式に表明。今回の動きは、ロシアの影響力排除を目指す西側諸国と連動した動きと分析されています。
国際政治の複雑な力学が交錯する中、シリア新政権の対応が注目を集めています。承認撤回が実現すれば、ジョージアの領土保全に向けた重要な一歩となるでしょう。
メディアソース: civil.ge