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米国報告書「ジョージアの夢」がロシア影響力拡大を許す 首相は「ナンセンス」と反発

Posted 2 months ago by Anonymous

米国報告書が指摘するロシアの影響力拡大

米国国防総省傘下の国防情報局(DIA)が発表した2025年グローバル脅威評価報告書で、ジョージア(Georgia/グルジア)情勢が言及された。報告書は「ロシアがジョージアを自国の影響圏に戻すことを確実に目指している」と分析している。

選挙後の環境変化を指摘

「2024年10月の議会選挙後、『ジョージアの夢(Georgian Dream)』政権がロシアの影響力拡大を許す環境を形成した」と指摘。同党が長期にわたり政権を維持する中で、ロシアの地政学的目標に有利な状況が生まれていると警鐘を鳴らした。

コバヒゼ首相が強く反論

イラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)首相は5月27日の記者会見でこの評価を「完全なナンセンス」と一蹴。「いったいどのような影響力の増大だというのか?このような馬鹿げた内容が公式文書に現れる事態は、ディープステート(国家内国家)の影響力の表れだ」と激しい口調で反発した。

米ジョージア関係の緊張続く

米国務省は5月21日、ジョージアの夢を「反米政府」と呼称。同首相も5月15日、両国関係を「活発なネガティブ関係」と評するなど、外交摩擦が継続している。米議会下院ではジョージア支援法案「MEGOBARI法」の支持決議が可決されるなど、両国の緊張は高まりを見せている。

2008年のロシア・ジョージア戦争以来、領土の20%を占めるアブハジア(Abkhazia)と南オセチア(South Ossetia)地域がロシア支持派勢力の支配下に置かれる中、西側諸国はジョージアの親欧米路線後退を懸念している。

メディアソース: civil.ge

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