米下院がMEGOBARI法案可決 ジョージア与党関係者に制裁措置要求
米下院がMEGOBARI法案を圧倒的多数で可決
米下院は6月25日、MEGOBARI法案(ジョージアの説明責任・強靭性・独立強化法)を賛成349票(共和党168、民主党181)、反対42票(共和党34、民主党8)で可決した。同法案はジョージア与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」関係者への制裁措置を求める内容で、上院での審議を経て大統領署名が必要となる。
法案の主要な内容
米ヘルシンキ委員会が提出したこの超党派法案は、ジョージアの欧州大西洋統合を妨害する汚職や暴力行為に関与した「ジョージアの夢」関係者とその家族への制裁を要求。具体的には資産凍結やビザ発給制限などの措置が想定されている。
ジョージア与党「ジョージアの夢」の反応
イラクリ・コバヒゼ首相
「この法案はジョージア国民と民主的に選ばれた政権への敵対心に満ちている。トランプ前政権と『ディープ・ステート』の戦いの延長線上にある」と批判。
ラド・ボジャゼ議員
法案提出者のジョー・ウィルソン下院議員を「ジョージア敵視のロビイスト」と非難。「トランプ氏の勝利を期待する」と述べ共和党支持を強調した。
ギオルギ・チャクヴェタゼ議員
「法案はジョージアへの侮辱だ。上院審議と大統領判断を注視する」と発言。トランプ氏への支持を改めて表明した。
サロメ・ズラビシュヴィリ大統領の見解
「現政権が制裁対象となるのは当然の帰結。米国との戦略的パートナーシップを回復するには政権交代が必要」と述べ、与党批判の立場を明確にした。
野党勢力の評価
マムカ・ハザラゼ(「強いジョージア」)
「13年にわたる与党の独裁的統治に対する国際社会の正当な評価」と法案支持を表明。
「変化のための連合」
「米国の超党派支持はジョージア民主化への強いメッセージ。政治囚解放とロシア寄り政権の責任追及を求める」と声明を発表。
ギオルギ・ヴァシャゼ(「統一国民運動」)
「米国の支援は自由を求めるジョージア国民への励まし。与党のプロパガンダを粉砕する重要な一歩」と評価した。
法案成立への今後の展開
上院審議では与党共和党の動向が焦点に。トランプ元大統領が再選した場合の対応も注目される。ジョージア国内では10月総選挙を控え、与野党の対立が先鋭化する情勢だ。
メディアソース: civil.ge