欧州議会が緊急議論 ジョージアのメディア自由取り締まりに緊迫した協議
Posted about 1 month ago by Anonymous
ムジア・アマグロベリ氏拘束問題が焦点に
欧州議会は6月18日、ジョージア(グルジア)におけるメディアの自由をめぐる緊急会合を開き、拘束中のジャーナリスト・メディア経営者ムジア・アマグロベリ(Mzia Amaglobeli)氏のケースを重点的に議論した。バトゥミ市(バトゥミ)の地方メディア「バトゥメリビ(Batumlebi)」とオンラインメディア「ネトガゼティ(Netgazeti)」の創設者である同氏の拘束は、欧州議会議員らから強い懸念が示された。
政府批判メディアへの締め付け懸念
会合では7項目の決議案が審議され、その大半がアマグロベリ氏の即時釈放を要求。リトアニア出身のラサ・ユクネヴィチェネ(Rasa Juknevičienė)欧州議会議員は「アマグロベリ氏はビジナ・イワニシビリ(Bidzina Ivanishvili)氏の体制に拘束された人々の象徴的存在だ」と述べ、ジョージア情勢が「日々悪化している」と指摘した。
「独裁モデル」の転用批判広がる
参加議員らはジョージア政府がメディアや市民社会に対する締め付けを強化していると非難。ベラルーシやロシアで使われてきた「独裁的モデル」を転用しているとの見方を提示した。特にEU加盟候補国である同国で表現の自由が著しく制限されている現状は「容認できない」と強く批判を表明した。
EU加盟プロセスに影
欧州議会側は、ジョージアが2023年12月に得たEU加盟候補国地位の維持には法治国家原則の厳格な順守が必要だと強調。メディア統制の強化がEUとの関係悪化につながる可能性があるとの懸念が複数の議員から示された。現在の政府方針が続く場合、加盟交渉開始の見通しに重大な影響を与えるとの見方が広がっている。
メディアソース: civil.ge