検察庁がニカ・メリアを再起訴 裁判所侮辱罪で最大2年の刑も
Posted about 1 month ago by Anonymous
裁判所侮辱罪の詳細
ジョージア検察庁は、野党「統一国民運動」の指導者ニカ・メリア(Nika Melia)氏に対し、裁判所侮辱罪の新たな容疑で起訴状を提出しました。現在既に「ジョージアの夢」政権が設置した議会調査委員会への不出頭を理由に勾留中のメリア氏は、最大2年の禁錮刑に直面しています。
公判妨害行為の経緯
問題となったのは5月30日、首都トビリシ(Tbilisi)市裁判所で行われた公判中の出来事です。メリア氏は法廷でイラクリ・シュワンギラゼ(Irakli Shvangirade)裁判官に対し、水をかける行為を行ったとされています。検察側の主張によると、法廷退場を命じられた後もメリア氏は「言葉による侮辱」を続けたとのことです。
刑事責任の可能性
ジョージア刑法において裁判所の尊厳を傷つける行為は重大な刑事犯罪と見なされます。今回の裁判所侮辱罪が成立した場合、メリア氏には最長2年の自由剥奪刑が科される可能性があります。現地メディアによると、メリア氏側は「政治的動機に基づく不当な弾圧」と強く反発しています。
政治的影響と反応
メリア氏は2021年から始まった一連の司法手続きで既に「暴動扇動罪」で有罪判決を受けており、今回の新たな起訴は野党勢力の活動制限を強化するものと見られています。国民運動党側は「政府がEU加盟を目指す中で民主主義基準を無視している」と非難を強めています。
重要なポイント
- 新容疑は「裁判官への水差し」と「言語的侮辱」の2点
- 既存の勾留理由は議会調査委員会不出頭
- ジョージアの司法制度とEU基準の整合性が国際注目
今回の事件は、ジョージアの司法制度の透明性や政治的な司法介入の疑いについて、国内外から厳しい視線を集めることになりそうです。今後の裁判の行方によっては、同国の欧州統合プロセスにも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
メディアソース: civil.ge