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与党「ジョージアの夢」調査委が任期1カ月延長 旧政権疑惑の追及継続

Posted 2 months ago by Anonymous

委員会の活動延長が決定

ジョージア(Gruzia)議会与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」は5月27日、野党「国民統一運動(United National Movement)」政権時代の疑惑調査を目的とする臨時調査委員会の任期を7月5日まで延長する決議を採択した。同委員会は2023年2月に設置され、2003年から2023年現在に至る期間の旧政権関連案件を調査対象としている。

調査内容と対象期間の拡大

今回の延長決定により、調査期間はさらに1カ月追加される。委員会は当初、2003年から2012年までの案件を調査対象としていたが、4月14日の改正で現政権発足以降の期間も含むように拡大された。委員会長には元法務大臣のテア・ツルキアーニ(Tea Tsulukiani)氏が就任している。

野党指導者への調査圧力

調査委員会はこれまで、旧政権関係者の出頭要請を行い、元首相ギオルギ・ガハリア(Giorgi Gakharia)氏を除く主要野党指導者全員に保釈金を課した。この措置に応じなかった元国防相イラクリ・オクルアシヴィリ(Irakli Okruashvili)氏や野党指導者ズラブ・ジャパリゼ(Zurab Japaridze)氏が身柄を拘束される事態も発生している。

法的根拠と今後の展開

ジョージア法では委員会への出頭拒否に対し、最大1年の拘禁または罰金刑が規定されている。今回の任期延長決定について政府側は「国民の知る権利を保障するため」と説明する一方、野党系メディアは「政敵への弾圧強化」と批判している。

委員会は7月5日までに追加調査結果をまとめる予定で、旧政権時代の政治腐睡事件や人権侵害疑惑の解明が焦点となる。今後の捜査進展が国内政治に与える影響が注目される。

メディアソース: civil.ge

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