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ロシア占領軍に拘束のジョージア人市民 EU監視ミッション協力で解放

Posted 2 months ago by Anonymous

解放までの経緯と国際協力の重要性

ジョージア国家保安庁(SUS)は5月27日、ロシア占領軍に不法拘束されていたジョージア人市民ギオルギ・ボロタシュヴィリ(Giorgi Bolotashvili)氏が解放され、政府管理地域に戻ったと発表しました。同氏はジョージア中央部ゴリ(Gori)市郊外のフルヴァレティ村(Khurvaleti)近くの占領地域で拘束されていました。

EU監視ミッションの緊急連絡体制が貢献

解放にあたっては、欧州連合監視ミッション(EUMM)が設置する「ホットライン」が重要な役割を果たしました。EUMMは2008年のロシア・ジョージア戦争後に設立された国際監視団で、停戦ライン付近の緊張緩和に注力しています。SUSは声明で「政府は占領地域で不当に拘留されている全ジョージア市民の解放に向けて尽力を続ける」と強調しました。

残された課題とデタントへの道程

今回の解放後も、依然として1名のジョージア市民が拘束されたままとなっています。ジョージア政府はロシアとの間で国境を隔てる占領線付近での市民拘束が年に数十件発生している実態を指摘。2020年にはイラクリ・ベブア(Irakli Bebua)氏が2年間の拘留を経て解放されるなど、同様のケースが相次いでいます。

ジョージア政府関係者は日本メディアに対し「EUをはじめとする国際社会の監視体制が、ロシアの恣意的な拘束を抑止する重要な役割を担っている」と述べ、継続的な国際支援の必要性を訴えました。この問題は、日本が2015年に採択した国連総会決議「ジョージアの国内避難民」で領土保全を支持している点とも関連しています。

カフカース地域の安定に寄与する国際監視の仕組みが、今も市民保護の最前線で機能している実態が浮き彫りになった事件といえます。

メディアソース: civil.ge

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