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メラブ・トゥラヴァ氏がジョージア司法副大臣に就任 リトアニア制裁の経歴も

Posted about 2 months ago by Anonymous

前憲法裁判所長官が新たな要職に

メラブ・トゥラヴァ(Merab Turava)元ジョージア憲法裁判所長官が、2025年4月29日に与党「ジョージアの夢」政権下で司法副大臣に任命されました。近年で最も物議を醸す人事の一つとして注目を集めています。

リトアニア制裁対象者としての経歴

トゥラヴァ氏は「ジョージアの夢」政府の政策を支えた公職者の一人として、リトアニア政府から制裁措置を受けた経歴を持ちます。2024年3月、同国は民主主義機関への圧力を理由に、裁判官・検察官・警察関係者ら計17人への渡航禁止と資産凍結を発動。同氏も「反民主的な措置の実施に関与」したとして、この対象リストに含まれていました。

法律界でのキャリア

トゥラヴァ氏は2020年6月から2025年3月まで憲法裁判所長官を務め、任期満了前に退任。2015年3月に判事に就任後、2018年1月からは副長官を歴任するなど、司法の中枢で活躍してきました。

注目すべき裁判事例

  • 2015年:ティムギズ・ウグラヴァ元ティビリシ市長の勾留期間延長判決を拒否
  • メディア関連訴訟:テレビ局「ルスタヴィ2」の所有権を巡る裁判に参画

政府人事刷新の波

今回の人事は首相イラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)が主導する大規模な閣僚交代の一環です。主要な動きとして:

・司法相:パアタ・サリア(Paata Saliya)氏(元ルスタヴィ2ディレクター)が新任

・国家安全保障庁長官:前司法相アンリ・オハナシヴィリ(Anri Ohanashvili)氏が転任

政治的信頼の証

2014年の政権交代後、トゥラヴァ氏は「ジョージアの夢」党によって憲法裁判所に推薦されました。当党との緊密な関係が、今回の抜擢につながったと分析されています。

日本人読者向け補足:

ジョージア(旧称グルジア)では2012年から「ジョージアの夢」党が政権を維持。EU加盟を目指す一方で「西側志向と親露政策の綱渡り」が続く同国の政治情勢は、近隣諸国から注視されています。

メディアソース: civil.ge

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