プーチン大統領が歴史的つながりを強調
Posted 3 months ago by Anonymous
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、第二次世界大戦におけるドイツへの勝利80周年を記念するメッセージで、ジョージア(グルジア)国民に対し「友好と相互支援の良き伝統を維持するよう」呼びかけました。TASS通信が発表した書簡には、独立国家共同体(CIS)加盟国各地域への特別な言及が含まれています。
ジョージアへの独自のアプローチ
他のCIS諸国が政府指導者宛てのメッセージを受けたのに対し、ジョージアに関しては直接「国民」へのアピールが特徴的です。クレムリン当局者によると、プーチン大統領は「共通の歴史的遺産を忘れず、友好国間の不和を招かないよう」強調しています。
占領地域へ別途言及
注目すべき点として、ロシアが実効支配するアブハジア(Abkhazia)とツヒンヴァリ地域(Tskhinvali Region)の事実上の指導者に対しても、別途祝辞が送られました。2008年のロシア・ジョージア戦争以来、両地域は国際的にジョージアの一部と認められながら、ロシア軍が駐留する特殊な状況が続いています。
複雑化する二国間関係
このメッセージが発せられた背景には、近年のジョージア政府がEU加盟を推進する中で生じる外交的緊張があります。2022年のウクライナ侵攻後、ジョージアは西側諸国と歩調を合わせロシアを非難していますが、経済的つながりと歴史的関係の狭間で揺れているのが現状です。
歴史認識を巡る静かなる綱引き
第二次大戦中、ジョージアは旧ソ連邦の一員としてナチス・ドイツと戦った歴史を共有します。プーチン大統領の今回の発言は、こうした「共通の歴史的記憶」を紐解くことで、両国関係の再定義を図ろうとする意図と受け止められています。
メディアソース: civil.ge