プーチン大統領がアブハジア・ツヒンヴァリ住民のロシア国籍取得を簡素化
Posted 3 months ago by Anonymous
ロシアが占領地域の住民に国籍付与を加速
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5月17日、アブハジア(Abkhazia)とツヒンヴァリ地域(Tskhinvali Region)の住民に対するロシア国籍取得手続きを簡略化する大統領令に署名しました。これらの地域は国際的にはジョージアの一部と認められていますが、2008年のロシア・ジョージア戦争以降、ロシア軍が実効支配を続けています。
新制度の主な変更点
新規則では、以下の従来の要件が撤廃されます:
- ロシア国内での居住義務
- ロシア語能力の証明
- ロシア歴史の知識テスト
申請手続きの簡素化
申請者は以下の場所で手続き可能に:
- アブハジアの首都スフミ(Sokhumi)とツヒンヴァリ地域のツヒンヴァリ(Tskhinvali)にある「在外公館」
- ロシア国内居住者は、居住登録の有無に関わらず地域の内務省事務所で申請可能
地政学的な背景
今回の措置は、ロシアが「アブハジア共和国」と「南オセチア共和国」と呼ぶ地域への統合を進める一環です。ジョージア政府はこれを「違法なパスポート化政策」と非難しており、EUや日本を含む国際社会の大多数がこれらの地域をジョージアの領土と認めています。
現地住民への影響
ロシア国籍取得者は以下の利点を得られます:
- ロシア国内での就労・居住権
- 年金や社会保障給付
- ロシア軍への志願資格
専門家は「この政策が占領地域の人口動態を変化させ、長期的な支配を固定化する手段となっている」と指摘しています。ジョージア政府は、自国民の権利保護と領土保全のため、国際機関への働きかけを強化しています。
メディアソース: civil.ge