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プーチン大統領、第二次大戦勝利80周年でジョージアに歴史的連帯呼びかけ

Posted about 1 month ago by Anonymous

「友好と相互支援の伝統」継承を要請

ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツへの勝利80周年を記念する書簡で、ジョージア(グルジア)国民に対し「友好と相互支援の良き伝統を維持し、共通の歴史的遺産を忘れないように」と呼びかけました。ロシア国営通信タス(TASS)が5月9日に報じた内容によると、プーチン氏は独立国家共同体(CIS)加盟国指導者宛ての祝辞とは別に、ジョージア国民に直接メッセージを送りました。

占領地域指導者への個別メッセージ

特筆すべきは、ロシアが実効支配するアブハジア(Abkhazia)とツヒンヴァリ地域(Tskhinvali Region)の事実上の指導者に対しても、別途祝辞を送付した点です。これについてタス通信は「プーチン大統領がジョージアとモルドバの国民に向けたメッセージで、対立の種まきを防ぎつつ歴史的絆の維持を訴えた」と解説しています。

背景にある政治的文脈

ジョージア政府は2008年の南オセチア紛争以降、ロシアとの国交を断絶しています。今回のプーチン大統領のメッセージは、「ジョージアの夢」政権が進める欧州連合(EU)加盟への動きに対し、歴史的・文化的な結びつきを強調する形で影響力を行使しようとする意図が読み取れます。日本との関係では、黒海に面するジョージアがユーラシアの要衝として地政学的に重要な位置を占めている点が注目されます。

専門家の間では、ロシアが占領地域との航空便再開(2025年5月1日予定)など実効支配の強化を進める中で、このような歴史的アピールが地域情勢に与える影響が懸念されています。日本政府は一貫してジョージアの領土保全を支持しており、今後の展開が注視されます。

メディアソース: civil.ge

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