バトゥミ市長代行にギオルギ・ムルヴァニゼ氏が就任 前市長辞任を受けて指名
ジョージアのバトゥミ(Batumi)市で5月14日、ギオルギ・ムルヴァニゼ氏(Giorgi Murvanidze)が新たな市長代行に任命されました。この人事は前市長アルチル・チコヴァニ氏(Archil Chikovani)が前日付で辞任したことを受けての決定です。
ムルヴァニゼ新市長代行の経歴
ムルヴァニゼ氏はこれまで、レヴァン・サムハラウリ記念裁判鑑定国家局の副局長を務めていました。法務分野でのキャリアが長く、2004年から2005年にはバトゥミ地区検事局の捜査官として活動。その後、2005年から2006年にはアジャラ(Adjara)自治共和国検事局捜査部門の主任捜査官を歴任しています。
法務分野での経緯
2007年からは裁判鑑定の専門家として国家機関で活躍し、2014年以降は同局の副局長兼犯罪鑑定部門長を務めていました。この20年以上にわたる専門的な経験が、今回の人事選択に影響したとみられています。
ジョージア与党「ジョージアの夢」の地方人事
今回の人事は、与党「ジョージアの夢」が進める地方行政刷新の一環です。アジャラ自治共和国政府では先月、トルニケ・リジヴァゼ首相(Tornike Rizhvadze)が辞任し、英国から制裁を受けていた元警察高官スルハン・タマザシュヴィリ氏(Sulkhan Tamazashvili)が後任に就いています。
バトゥミ市の重要性
黒海に面したバトゥミは、ジョージア第2の都市で観光・経済の要衝です。年間250万人以上の観光客が訪れる国際都市であり、日本の投資家からも関心が寄せられています。新市長代行には、行政改革と経済活性化が期待されています。
今後の課題と展望
ムルヴァニゼ氏の当面の任務は、市長選挙が実施されるまでの暫定運営です。専門家は「法務と行政の両面での経験を生かし、EU加盟を目指すジョージアの地方自治体改革に貢献する可能性がある」と指摘しています。日本との関係では、バトゥミ港の開発プロジェクトなどで協力が期待される分野もあり、今後の動向が注目されます。
メディアソース: civil.ge