ジョージア2025年1-4月貿易15.3%増 輸出14.2%・輸入15.7%上昇
貿易総額77億ドル突破 輸入主導で拡大
ジョージア国家統計局(サクスタット/Geostat)の暫定データによると、2025年1-4月期の貿易総額は前年同期比15.3%増の77億6000万ドル(約4兆335億円※1ラリ=52円換算)に達しました。輸出入の内訳をみると、輸出が14.2%増の20億1000万ドル、輸入が15.7%増の57億4000万ドルとなりました。貿易赤字は37億3000万ドルで、総貿易額の48.1%を占める結果となりました。
主要貿易相手国トップ3の動向
輸出先では中央アジア諸国が上位を占め、1位のキルギス(Kyrgyzstan)が4億5000万ドル、2位カザフスタン(Kazakhstan)2億5840万ドル、3位アゼルバイジャン(Azerbaijan)2億1510万ドルとなりました。上位10カ国で全体の80.2%を占めています。
輸入元ではアメリカが8億8120万ドルで首位、続くトルコ8億1420万ドル、ロシア6億6960万ドルが上位3カ国を形成。上位10カ国が輸入総額の72.7%を占めています。
輸出入品目の特徴
輸入の主力は自動車と芸術品
輸入品目では軽自動車が9億6640万ドル(輸入総額の16.8%)でトップ。2位には手描きの絵画・パステル画など芸術品が4億8120万ドル(8.4%)、3位に石油・石油製品が3億9650万ドル(6.9%)と続いています。
輸出の4割近くを自動車が占める
輸出品目では軽自動車が7億5390万ドル(輸出総額の37.4%)と圧倒的なシェアを誇ります。貴金属鉱石・精鉱が9600万ドル(4.8%)、アルコール飲料7600万ドル(3.8%)がこれに続きました。
経済成長を支える貿易構造
旧ソ連諸国との伝統的な経済関係を維持しつつ、西側諸国との取引拡大が進むジョージア経済。自動車関連の輸出入が牽引役となる中、貿易赤字の拡大傾向には持続可能性への注目が集まっています。地理的にユーラシアの十字路に位置する利点を活かし、2025年通年の経済成長率予測(IMF3.8%)を上回るペースで貿易が拡大している現状が浮き彫りになりました。
メディアソース: civil.ge