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ジョージア野党リーダー・ニカ・メリア氏が勾留 議会調査拒否で対立激化

Posted 2 months ago by Anonymous

主要野党指導者に相次ぐ勾留措置

ジョージア(Georgia)の野党連合「変化のための連合」共同議長で「アハリ(Aleko)」党幹部のニカ・メリア(Nika Melia)氏が5月30日、首都トビリシ(Tbilisi)の市裁判所により勾留措置を受けました。与党「ジョージアの夢」が主導する議会の臨時調査委員会への出頭拒否に伴う罰金支払いを拒否したことが直接の理由です。

この決定は、同様の理由で5月22日に「変化のための連合」と「自由運動(Girchi-More Freedom)」党指導者ズラブ・ジャパリゼ(Zurab Japaridze)氏が勾留された直後に行われました。さらに先立つ5月14日には元国防相イラクリ・オクルアシュヴィリ(Irakli Okruashvili)氏も罰金未払いを理由に勾留されています。

野党側の抵抗続く

現在、「アハリ」党のもう1人の指導者ニカ・グヴァラミア(Nika Gvaramia)氏にも同様の勾留措置が予想されています。野党勢力は2024年10月26日に実施された議会選挙の正統性を疑問視し、与党が単独過半数を占める現議会を「非合法」と主張。議会調査委員会への協力を全面的に拒否する姿勢を打ち出しています。

政治危機の深刻化

欧州評議会のヴェニス委員会(Venice Commission)は5月21日、議会調査委員会への不出頭を刑事犯罪と見なす現政権の姿勢に懸念を表明。ジョージア政府と欧州連合(EU)の関係改善に向けた課題として指摘していました。

今回の相次ぐ野党指導者への強硬措置は、欧州統合を掲げる与党「ジョージアの夢」と親欧米野党勢力の対立が新たな局面を迎えていることを示唆しています。国際社会の監視が強まる中、国内政治の行方に注目が集まっています。

メディアソース: civil.ge

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