ジョージア裁判所での活動家暴行容疑 司法警察が捜査着手
Posted about 2 months ago by Anonymous
司法警察が暴行事案を捜査
ジョージア(Georgia)内務省は6月11日、人権活動家ニノ・ダタシヴィリ(Nino Dattashvili)に対し、首都ティビリシ(Tbilisi)地方裁判所での警備員暴行容疑で刑事捜査を開始したと発表しました。6月9日に発生した事件では、拘束中の抗議活動家らの裁判中に、ダタシヴィリが職務中の司法警察官に暴行を働いたとされています。
法廷での混乱と抗議活動家の主張
捜査当局によると、ダタシヴィリは法廷傍聴を許可されない状況下で、裁判所からの退出命令に従わず警備員と衝突。この過程で「公務執行妨害および身体侵害」の疑いが持たれています。司法警察は「法廷の満員状態を理由に追加の傍聴者受け入れが不可能だった」と説明。これに対し抗議活動家側は「司法当局による集会の自由の不当な制限」と反発しています。
処罰可能性と政治的文脈
現地刑法によれば、今回の容疑が立証された場合、ダタシヴィリには最大3年の禁固刑が科される可能性があります。事件は政府批判デモ参加者の裁判を巡る論争の中で発生し、司法当局の対応に対する市民社会組織からの批判が高まっています。2023年の「外国影響力透明化法案」撤回要求デモ以降、治安当局と反政府派の緊張が続く中、新たな対立構図が浮上しています。
ジョージア検察当局は現在、抗議参加者22名に対する公務執行妨害罪の訴追を進めており、政府と市民社会の緊張が司法分野にまで波及している実態が明らかになりつつあります。
メディアソース: civil.ge