ジョージア統計局発表：2025年4月GDP前年比7.5%増 主要成長産業を分析

2025年4月の経済成長率7.5%を記録

ジョージア（グルジア）国家統計局（საქსტატი／サクスタット）は5月30日、2025年4月の実質国内総生産（GDP）が前年同月比7.5%増加したとする暫定データを発表しました。中央コーカサス地域に位置するこの国は、持続的な経済成長を続けています。

主要成長産業トップ5

経済成長を牽引した分野は以下の通りです：

• 情報通信（IT・テレコミュニケーション）
• 金融・保険サービス
• 鉱業（天然資源開発）
• 不動産関連サービス
• 運輸・倉庫業

前月比で縮小した分野

一方で、建設業と製造業では生産活動の縮小が確認されました。特に製造業の減速は、ユーラシア地域全体のサプライチェーン再編の影響を受けた可能性が指摘されています。

2025年1-4月期の平均成長率8.8%

サクスタットによると、2025年最初の4か月間（1-4月）の累計では8.8%の成長を記録。年明けからの堅調な数値が、4月の成長率を下支えする形となりました。

ジョージア中央銀行の推計では、1ラリ（GEL）＝52円（2025年5月時点）の為替レートを適用すると、4月の名目GDPは約1兆2,300億円に相当します。ITセクターと金融サービスの成長が、対外直接投資の拡大に貢献していると経済専門家は分析しています。

今回の発表を受け、ジョージア政府の経済財政相は「デジタル化推進政策と観光業の回復が相乗効果を生み、持続可能な成長軌道を維持している」とコメント。EU候補国としての法制整備が進む中、企業の欧州向け輸出拡大が今後さらなる成長要因と期待されています。

メディアソース: civil.ge