ジョージア独立記念日107周年 国際パートナーが祝辞と支持を表明
各国指導者からの祝辞が相次ぐ
5月26日、ジョージア(グルジア)は1918年の第一共和制宣言から107周年、ソ連崩壊に伴う独立回復から34周年を迎えた。この記念日に際し、各国の指導者や外交官が相次いで祝辞を寄せ、同国の民主主義や欧州統合への支持を表明した。
EU主要国首脳の共同声明
エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領、オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)独首相、ドナルド・トゥスク(Donald Tusk)ポーランド首相の共同声明では、ジョージアの主権と領土の一体性への支持を再確認。民主主義の後退や市民社会・野党への圧迫を非難し、「欧州基準に合致しない法律の改正と改革プロセスの再開」を求めた。政府に野党や市民社会との対話再開を促す内容となった。
近隣諸国や欧米各国の反応
- アショト・スムバティアン(Ashot Smbatyan)アルメニア大使:「兄弟国ジョージアの結束と繁栄を祈念。祖国愛という共通の価値観が両国民を結ぶ」
- マルコ・ルビオ(Marco Rubio)米国務次官:「30年に渡る民主主義に基づくパートナーシップを再確認。自由と独立への情熱に敬意」
- パヴェウ・ヘルチンスキ(Pawel Herczynski)EU代表部大使:「EUはジョージアの改革を支援し続ける。民主主義は永遠に保証されたものではないと認識すべき」
旧ソ連諸国からの声
ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)ウクライナ大統領は2008年のロシア侵攻時の支援に言及し、「欧州の自由な未来はウクライナとジョージアなしでは成り立たない」と強調。スヴェトラーナ・チハノフスカヤ(Sviatlana Tsikhanouskaya)ベラルーシ野党指導者は「我々はみな欧州の未来を目指す戦いの同志」と連帯を表明した。
北欧・バルト諸国の支持表明
メラニー・アラケリアン(Melanie-Hariké Araquelian)オランダ大使はEU監視ミッションへの参加を確認、エドガルス・リンケヴィチュス(Edgars Rinkēvičs)ラトビア大統領は「自由と民主主義は常に守られるべき」と主張。アラル・カリス(Alar Karis)エストニア大統領は自由獲得の勇気を称賛した。
アジア・中東からの反応
スブラマニアム・ジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)印外相は二国間関係強化への意欲を表明し、トルコ外務省も戦略的パートナーシップを強調した。
市民社会へのエール
複数の声明で市民の抗議活動への支持が表明され、リトアニア外務省は「180日続く民主化要求が世界を鼓舞する」と評価。ラサ・ユクネヴィチェネ(Rasa Juknevičienė)欧州議会議員は街頭で抗議する市民に「欧州の未来は皆の手にかかっている」と呼びかけた。
今後の課題
欧州各国からは、現在進行中の「外国影響力透明化法」を巡る政治危機に懸念が示され、民主主義の後退を防ぐよう求める声が強まっている。ジョージア政府は欧州委員会が提示したEU加盟条件の履行に向け、市民社会との対話再開が急務とされている。
メディアソース: civil.ge