ジョージア活動家のニノ・ダタシヴィリ氏、公務員暴行容疑で逮捕
Posted about 1 month ago by Anonymous
ジョージア(グルジア)の首都ティビリシ(Tbilisi)で、人権活動家のニノ・ダタシヴィリ(Nino Datashvili)氏が公務員への暴行容疑で6月20日に逮捕された。内務省によると、問題の発端は6月9日に同市のティビリシ市裁判所で発生。デモ参加者の裁判傍聴を巡るトラブルがエスカレートし、同氏が法廷警備員と衝突したとされる。
事件の経緯と容疑内容
捜査当局の発表では、ダタシヴィリ氏が警備員の指示に従わず、身体的危害を加えたと指摘。当初はデモ参加者の裁判傍聴を認めない判断に対し抗議したことが発端となった。現場の映像では、複数の警備員に囲まれる同氏が強制的に法廷外へ連れ出される様子が確認できる。
ジョージア刑法第353条(公務員への暴力)が適用された本件では、有罪判決の場合4年から最長7年の禁錮刑が科される可能性がある。内務省報道官は「法執行機関への攻撃は重大な犯罪」とコメントし、厳正な捜査を約束した。
人権団体の懸念
地元人権団体の「ジョージア民主主義イニシアチブ」は声明で「裁判所内外での表現の自由が制限されつつある」と懸念を表明。逮捕劇を撮影した映像がSNSで拡散され、政府批判派からは「政権による反対派への圧力」との指摘も出ている。
今後の展開
弁護団は「正当防衛の可能性を検証中」と反論準備を進めており、国際人権機関の監視が強まっている。裁判の行方が、2024年総選挙を控えたジョージア政界の緊張をさらに高める可能性が注目される。
メディアソース: civil.ge