ジョージア検察庁、ニカ・メリア氏を法廷侮辱で再起訴 裁判官へ水掛け行為
Posted about 1 month ago by Anonymous
再び起訴される野党指導者
ジョージア(グルジア)検察庁は、野党指導者ニカ・メリア(Nika Melia)氏に対し、裁判官への水掛け行為を理由に新たな起訴状を提示しました。メリア氏は現在、与党「ジョージアの夢」が主導する議会調査委員会への不出頭により既に拘置されていました。今回の事件は5月30日、トビリシ市裁判所(Tbilisi City Court)での審理中に発生しました。
事件の詳細と法廷侮辱罪
検察庁の発表によると、イラクリ・シュワンギラゼ(Irakli Shvanghiradze)裁判官に対する水掛け行為の後、退廷を命じられたメリア氏は「裁判官へ言葉による侮辱を加えた」とされています。同国刑法第374条に基づく「法廷侮辱罪」は最大2年の禁錮刑が科される可能性があります。
ジョージアの司法制度では、裁判官への身体的・言語的攻撃を重大な犯罪と位置づけており、今回の起訴は当局が司法権威の維持を強く主張する姿勢を示しています。
政治的緊張の背景
メリア氏は野党「統一国民運動(UNM)」の指導者として知られ、政府批判を強く展開。2021年には前回の不起立事件で一時収監され、EUを巻き込んだ国際的な注目を集めました。今回の再起訴は、2024年総選挙を前に政治対立が先鋭化する中での出来事です。
人権団体からは「政権批判勢力への弾圧」とする批判の声も上がっている一方、政府側は「法の支配の厳格な適用」と説明。国内では司法制度の公平性を巡る議論が再燃する可能性が高まっています。
メディアソース: civil.ge