ジョージア検察がPOSTVジャーナリストへの違法干渉を捜査開始
Posted about 2 months ago by Anonymous
トビリシ裁判所前での衝突事件を受けた捜査
ジョージア検察庁は6月13日、POSTVテレビ局のジャーナリストに対する違法干渉疑惑の刑事捜査を開始したと発表しました。捜査の対象は、6月12日に首都トビリシ(Tbilisi)市裁判所前で発生した衝突事件です。この日、デモ参加者の拘束を巡り、元大統領ムヘビシヴィリ氏(Mikheil Saakashvili)の支持者グループが同局記者マリアム・ネビエリゼ(Mariam Nebieridze)氏に対し非難を浴びせたとされています。
捜査の法的根拠
検察当局は特別捜査局がジョージア刑法154条(職業活動への干渉禁止規定)に基づき捜査を進めていると説明。同条項はジャーナリストの職業活動を妨げた者に最大4年の禁錮刑を科す可能性がある重要な規定です。
事件の背景と社会的反響
現場となったトビリシ市裁判所では、反政府デモ参加者マテ・デヴィゼ(Mate Devidze)氏の身柄拘束を巡り緊張が高まっていました。現地メディアの報道によると、ジャーナリストが中立的な立場で取材を試みた際、デヴィゼ氏を支持する集団から抗議を受けたと伝えられています。
メディアの自由を守る動き
ジョージアでは近年、EU加盟を目指す中でメディアの独立性が重要な指標とされてきました。今回の捜査開始は、報道の自由を侵害する行為に対する司法の厳正な対応を示すものとして注目を集めています。現地のメディア監視団体は「記者への威嚇行為が増加傾向にある」と指摘しており、今後の捜査の行方が問われています。
検察当局は事件関係者からの事情聴取を進めるとともに、裁判所前の防犯カメラ映像や証言の分析を通じた証拠収集に着手した模様です。国際メディア協会(IPI)ジョージア支部は速やかな真相解明を求める声明を発表し、報道関係者への支援を呼びかけています。
メディアソース: civil.ge