ジョージア検察、POSTV記者への職務妨害疑惑で刑事捜査を開始

ジョージア検察当局は6月13日、POSTVテレビ局の記者が職務遂行中に違法な妨害を受けた可能性があるとして、刑事捜査を開始したと発表しました。首都ティビリシ（Tbilisi）の市裁判所前で6月12日に発生した抗議活動中に、マリアム・ネビエリゼ（Mariam Nebieridze）記者がデモ参加者から抗議を受けた事件が調査対象となっています。

事件の経緯と法規

騒動はマテ・デヴィゼ（Mate Devidze）氏の逮捕に抗議する集会が市裁判所前で行われていた際に発生。検察によれば、特別捜査局（SSG）が刑事訴訟法第154条「職務執行妨害」違反の容疑で捜査を開始しました。同条文では公務員やジャーナリストの正当な活動を妨害した場合、最大3年間の禁錮刑が定められています。

ジョージアのメディア環境

現地メディア協会は「抗議参加者たちが記者に対し『嫌がらせと言論の自由の制限』を行った」と非難声明を発表。イヴァニシュヴィリ前首相率いる与党「ジョージアの夢」に対する批判的報道で知られるPOSTVは近年、政府系デモ参加者との摩擦が増加傾向にあります。

検察当局は事件現場の映像記録や関係者の聴取を進めており、事実関係の解明に注力しているとしています。国際ジャーナリスト保護委員会（CPJ）は「当局が迅速に捜査に踏み切ったことを評価するが、透明性ある捜査を期待する」との見解を示しました。

メディアソース: civil.ge