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ジョージア検察、6人を違法銃器所持や重犯罪隠蔽で起訴

Posted about 2 months ago by Anonymous

大規模な捜査で浮上した組織的犯罪の疑い

ジョージア(グルジア)検察庁は7月15日、違法銃器所持と重大犯罪の隠蔽工作の容疑で6人を起訴したと発表しました。首都トビリシ(Tbilisi)を中心に展開した大規模捜査で、犯罪組織との関連が疑われるグループが摘発されました。

起訴内容の詳細

検察当局によると、容疑者グループは以下の行為に関与したとされています:

  • 未登録の拳銃3丁と弾薬を不法所持
  • 2021年に発生した殺人事件の証拠隠滅工作
  • 犯罪収益の資金洗浄

主要容疑者とされるイラクリ・ジャネリゼ(Irakli Janelidze)元警察官は、「組織犯罪グループを指揮し、司法妨害を行った」とされています。ジョージア内務省のデータによると、同国では過去5年間で違法銃器所持事件が17%増加しており、政府が重点対策を進めています。

日・ジョージアの法執行協力に注目

今回の捜査では、日本が2015年にジョージアに供与した指紋照合システムが活用されました。在ジョージア日本大使館の関係者は「国際犯罪対策における両国協力の成果が表れた事例」とコメントしています。

ジョージア刑法では違法銃器所持に対して最大5年の禁固刑が規定されていますが、組織的犯罪が関与する場合、刑罰が加重される可能性があります。裁判は9月にトビリシ地方裁判所で開始される予定です。

専門家が指摘する社会的背景

トビリシ国立大学のニノ・ツェレテリ(Nino Tsereteli)法学教授は「旧ソ連諸国から流入する闇銃と、汚職の温床となっていた旧体制の残滓が複合的に作用している」と指摘。政府が進めるEU加盟に向けた司法改革の試金石となる事件と位置付けられています。

今回の摘発は、ジョージア当局が組織犯罪撲滅に向け本格的な取り組みを開始したことを示す象徴的な事例となりそうです。今後の裁判の行方に国内外の注目が集まっています。

メディアソース: geinfojp.wordpress.com

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