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ジョージア新政権、イワニシビリ氏が米国大使とのトランプ政権メッセージ会談を拒否

Posted 2 months ago by Anonymous

ジョージア(グルジア)の与党「ジョージアの夢」創設者で同国政界の実力者、ビジナ・イワニシビリ(Bidzina Ivanishvili)氏が、米国大使との会談を拒否したことが明らかになりました。米国大使館が5月28日に発表した声明によると、会談ではロビン・ダニガン(Robin Dunnigan)大使がトランプ前政権からのメッセージを伝達する予定だったとしています。

米国側の要請とジョージア新政権の対応

声明では「5月22日、マルコ・ルビオ上院議員(共和党)の要請を受け、ダニガン大使がイワニシビリ氏に会談を要請した」と説明。この会談で「トランプ政権が示した具体的な方策を伝え、米国との関係再構築に向けた真剣な姿勢を示すよう要請する予定だった」と述べています。大使館側は「ジョージア政府が33年にわたる米国との友好関係を取り戻す意思を真摯に持っているものと期待している」と締めくくりました。

背景にある米ジョージア関係の複雑さ

ジョージアでは2024年10月の総選挙後、新政権がEU加盟プロセスの後退を表明したことで国際的な孤立が深まっています。これに反発する市民による抗議活動が数ヶ月続く中、「ジョージアの夢」は政権の正当性を強調するため、ドナルド・トランプ元大統領との連携をアピールしています。

同党は「トランプ氏と『深層国家(ディープステート)』の闘いにおいて、共通の価値観を持つ」と主張。トランプ側の勝利が「米ジョージア関係の未来を決定する」と位置付けています。ただし、米国務省や議会の主要メンバーからは「民主的手続きの後退」を懸念する声が上がっている状況です。

※ディープステート:米国政治において、官僚機構や軍産複合体などが形成する「影の政府」を指す陰謀論的用語

メディアソース: civil.ge

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