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ジョージア新内務相にゲラ・ゲラゼ氏任命 コバヒゼ首相が即日決定

Posted 2 months ago by Anonymous

即日決定した人事異動の経緯

イラクリ・コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)首相は5月28日、ヴァフタング・ゴメリ(Vakhtang Gomelauri)前内務相の辞任から約2時間後に行われた会見で、新内務相にゲラ・ゲラゼ(Gela Geladze)氏を任命したと発表しました。同氏は2000年代から司法・治安機関で要職を歴任してきた法律専門家です。

ゲラゼ新相の経歴概要

  • 2025年4月:国家保安局副長官(アンリ・オハナシュヴィリ長官の下)
  • 2023-2024年:「ジョージアの夢」政権下で教育副大臣
  • 2016-2018年:内務省刑事警察局長
  • 2012-2016年:更生保護庁(プロバツィア)長官

「統一国民運動」政権時代(2004-2012年)にはタバコ輸入会社のディレクターを務めるなど、官民双方での経歴を持ちます。プロバツィア庁は犯罪者の社会復帰を支援する行政機関で、日本でいう保護観察所に近い役割を担っています。

コバヒゼ首相の期待表明

コバヒゼ首相は「ゲラゼ氏の下で内務省の改革が継続され、警察職員の権益が守られる」と断言。新政権発足後4度の「革命阻止」に貢献したゴメリ前大臣には「特別な感謝」を表明しましたが、退任理由については「本人の決断」と説明しています。

ゴメリ前内務相の功績と課題

10年にわたり内務相・国家保安局長・副首相を歴任したゴメリ氏は、米国や英国など西側諸国から民主主義の後退を理由に制裁措置を課されている人物です。ジョージアでは親欧米派野党による政権転覆の試みが複数回発生しており、内務省がその都度対処してきた経緯があります。

新体制への期待

ゲラゼ新相は「誇り高き警察官たちと共に国民に奉仕できる光栄」と述べ、欧米との関係悪化が続く中で治安維持機能の強化に取り組む姿勢を示しました。今後の課題として、2024年10月の総選挙を控えた政治情勢の安定化が注目されます。

メディアソース: civil.ge

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