← Back to all articles

ジョージア政情 米ヘルシンキ委員会が新選挙と抗議者解放を要求 民主化圧力

Posted 3 months ago by Anonymous

米人権団体がジョージア政府に民主化を要請

米国ヘルシンキ委員会(正式名称:欧州安全保障協力委員会)のメンバーが、ジョージア(Georgia/サカルトヴェロ)政府に対し新たな議会選挙の実施と最近の抗議活動で拘束された参加者の即時解放を要求しました。同委員会は、与党「ジョージアの夢」政権を「非合法政権」と非難し、国際社会に協調行動を呼びかけています。

150日連続抗議の意義を評価

ジョージアでは10月1日、民主化を求める平和的な抗議活動が150日連続継続する節目を迎えます。米委員団は「これはジョージア国民の自由と独立への揺るぎない意志を示す歴史的な瞬間だ」と評価。「民主主義を求める国民の努力を暴力的に抑圧する非合法的な政権に屈しない姿勢を支持する」と表明しました。

権力集中化への懸念

同委員会は「ジョージアの夢」政権をメディアの自由制限、野党勢力の抑圧、平和的抗議の弾圧で非難。「これらの政策は南カフカス地域の安定を損ない、ロシアや中国のような権威主義体制への接近を招いている」と警鐘を鳴らしています。

「民主主義の灯台」の危機

ジョージアは従来、地域の「民主主義の希望」と称賛されていました。しかし委員会は「政権の専制化が進めば、欧米の重要な同盟国を失うリスクがある」と指摘。国民が「ロシア影響下の独裁体制に苦しめられる未来」を回避するため、以下の緊急対応を提言しています:

  • 透明性ある新議会選挙の実施
  • 政治囚全員の即時解放
  • 言論の自由と集会の権利の保障

国際社会への協力要請

ロジャー・ウィッカー上院議員ら委員会メンバーは「同盟国の不干渉はジョージア国民への裏切り」と強調。「南カフカス地域の自由と繁栄を守るため、欧米諸国が共同歩調をとるべきだ」と訴えています。委員会はジョージア政府に対し、市民社会との対話再開と民主的制度の健全性回復を強く求めています。

メディアソース: civil.ge

そのほかの記事

ジョージア野党リーダー3名に自由制限措置 与党委員会不出頭を巡り

野党指導者に相次ぐ処分 ジョージア(グルジア)の野党「レロ(LELO)」指導者バドリ・ジャパリゼ(Badri Japaridze)に対し、6月23日に「ジョージアの夢(Georgian Dream)」… ...

選挙監視団体が反汚職局の情報要求を暴露 政府のNGO弾圧懸念

大量個人データ要求に市民団体が反発 ジョージアの選挙監視団体「サマルトリアン・アルチェヴネビ(სამართლიანი არჩევნები、Just Elections)」が6月23日、反汚職局(Ant… ...

ジョージア 2025年1-5月期対外貿易 13.3%増加 自動車輸出が成長をけん引

ジョージア(グルジア)国家統計局「サクスタト(Sakstat)」の暫定データによると、2025年1月から5月にかけての対外貿易総額は97億9000万ドル(約5兆108億円)に達し、前年同期比で13. ...
← Back to all articles
🇬🇪 ジョージア ニュース

ジョージア(旧グルジア)の最新ニュースを日本語でお届け

ジョージア国情報ジョージアの歴史ジョージアの政治ジョージアの経済ジョージアの文化

© 2025 ジョージア🇬🇪ニュース