ジョージア政府抗議で女性への暴力増加 アムネスティが人権侵害を非難
Posted 20 days ago by Anonymous
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、「ジョージアの夢(Georgian Dream)」政権による抗議活動参加女性へのジェンダーに基づく暴力と報復的行為の増加を指摘する報告書を発表しました。同団体は、違法な身体検査や性的暴力の脅迫、性差別的侮辱が平和的示威活動の抑圧に悪用されていると警告しています。
アムネスティ東欧・中央アジア地域局副局長デニス・クリヴォシェエフ(Denis Krivosheev)は「政府は女性を恫喝することで抗議活動を封じ込めようとしたが、逆に組織的抵抗と連帯運動が強化された」と指摘。女性活動家たちが公の場で暴力に対峙し、正義を求めている現状を強調しました。
国家による人権侵害の実態
報告書では以下の具体例が詳細に記述されています:
- 野党「ドロア」党首エレーネ・ホシュタリア(Elene Khoshtaria)氏の不当逮捕
- フェイスブックグループ共同創設者クリスティーネ・ボトコヴェリ(Kristine Botkoveli)宅への公安部隊の違法家宅捜索
- 女性活動家ニノ・マハラゼ(Nino Makharadze)への過剰な裸体検査
いずれの事例もジョージア国内法や国際人権基準に反する人間の尊厳を損なう行為と認定されています。
性差別的嫌がらせの横行
警察官による以下の暴力的言動が多数報告されています:
- デモ参加女性への卑猥なジェスチャーと言葉による攻撃
- 覆面警官による強姦脅迫
- 活動家ナティア・ジジグリ(Natia Dziguri)氏への性的嘲笑
特に注目されるのは、ジャーナリスト・ムジア・アマグロベリ(Mzia Amaglobeli)氏がバトゥミ警察署長から直接的な性的暴力の脅迫を受けた事件です。裁判所が明確な映像証拠を無視した対応を取り続けている点が問題視されています。
アムネスティの提言
国際社会に向けてジョージア政府への対策強化を要請:
- 違法な身体検査の即時中止
- ジェンダー暴力に関する全ての申し立ての徹底調査
- 被害者への十分な補償とリハビリテーション支援
ジョージアでは2025年に入り、欧州統合をめぐる政府と市民の対立が深刻化。日本政府も民主化支援プロジェクトを通じて現地の人権状況改善を支援していますが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
メディアソース: civil.ge