ジョージア政府によるMetaへのデータ要請が急増 2020年以降440件超
Posted 3 months ago by Anonymous
Metaの透明性レポートによると、ジョージアの与党「ジョージアの夢（Georgian Dream）」政権は2020年以降、同社に対し440件を超えるユーザーアカウント情報の開示を要請しています。この数値は過去10年間で最も顕著な増加傾向を示しています。
2023年上半期にピーク 149アカウントに照会
特に注目されるのは2023年1月から6月の期間で、政府は47件の正式要請を通じ、FacebookとInstagramの149アカウントに関する情報を要求。これは2013年の統計開始以来、単独期間で最多の照会数となりました。要請に対するMetaのデータ提供率は93.62%と極めて高い水準でした。
10年間の推移をデータで分析
| 期間 | 要請件数 | 対象アカウント数 | データ提供率 |
| 2013年1-12月 | 3 | 3 | 33% |
| 2023年1-6月 | 47 | 149 | 93.62% |
| 2024年1-6月 | 30 | 47 | 76.7% |
Metaの対応と透明性方針
Meta広報は「各国政府からの要請には現地法規と利用規約に基づき対応している」と説明。具体的な審査基準として、法的根拠の明確性を重視し、曖昧な要求には追加説明を求めるか拒否する場合があると述べています。2023年の高提供率については、要請内容の具体性が向上した可能性が示唆されます。
ジョージアでは近年、サイバー監視法制の整備が進んでおり、政府によるデジタル権限の拡大が懸念されています。専門家の間では、政権批判派の監視強化につながる可能性を指摘する声も上がっています。
出典：Meta透明性レポート
メディアソース: civil.ge