ジョージア抗議デモ158日目 トビリシで「団結の行進」政府批判続く
Posted 3 months ago by Anonymous
抗議活動の展開と市民の連帯
5月4日、ジョージア(グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)で、与党「ジョージアの夢」政権に抗議するデモが158日連続で続きました。市民団体が主催した「団結の行進」では、拘束された抗議参加者の家族が先頭に立ち、内務省庁舎を目指して市内を進みました。
象徴的なルートと抗議の焦点
参加者たちはイサニ(Isani)地下鉄駅を出発し、「黒い省庁」と批判する内務省の建物へ向かいました。手には拘束された活動家や、虚偽の証言をしたとされる警察幹部の写真を掲げ、「我々は警察の制服を信じない」とスローガンを叫びました。
内務省前での抗議後、デモ隊はヴァルケティリ(Varketili)地下鉄駅方面へ移動。地下鉄車内でも抗議を継続し、最終的にはルスタヴェリ大通り(Rustaveli Avenue)で議会前の道路を封鎖しました。
市民の反響と国際的な注目
行進ルート沿いでは、多くの住民が窓やバルコニーから様子を見守り、ジョージア国旗を振って支持を示す姿が見られました。ある参加者は「政府は市民の声を無視し続けている」と訴え、政権の対応を強く批判しました。
抗議の背景と今後の展開
今回のデモは、2025年4月に始まった一連の抗議活動の延長線上にあります。政府が進める「外国影響力透明化法」改正案を巡る対立が発端で、欧州連合(EU)加盟を目指す野党支持層と与党の対立が先鋭化しています。
日本政府もジョージア情勢を注視しており、先月には在ジョージア日本大使館が「平和的解決を期待する」との声明を発表。両国の経済関係(2023年の貿易額は約52億円)を考慮し、安定した民主化プロセスの重要性を強調しています。
メディアソース: civil.ge