ジョージア抗議デモ弾圧、ポーランドが制裁発動

ジョージア抗議デモ弾圧、ポーランドが制裁発動

ポーランド、ジョージア法執行官への入国禁止を発表

ポーランド外務省は4月17日、声明を発表し、「ジョージアにおける野党への抑圧の高まりに対応して」、同国法執行機関の代表者8名に対し、ポーランドへの入国を禁止したと発表しました。外務省は、「ポーランドはジョージア社会の親ヨーロッパ志向を支持する」と強調しています。

抗議デモと政府の対応

この決定は、首都トビリシIをはじめとするジョージア各地で発生している大規模な抗議デモを受けたものです。デモは、与党「グルジアの夢」のイラクリ・コバヒゼ (Irakli Kobakhidze) 首相が、2028年までの欧州連合（EU）加盟プロセスの一時停止を示唆したことがきっかけで激化しました。

報道によると、警察はデモ参加者に対し、放水や催涙ガスを使用。野党事務所への襲撃や、平和的なデモ参加者の恣意的拘束、暴行、さらにはジャーナリストやメディア関係者に対する攻撃も報告されています。抗議活動はすでに140日以上続いています。

国際社会の反応

「グルジアの夢」政権による弾圧に対し、ポーランドの他にも、チェコ、エストニア、ドイツ、ラトビア、リトアニア、イギリス、ウクライナ、そしてアメリカ合衆国が制裁措置を講じています。

まとめ

ポーランドによる制裁発動は、ジョージア国内の抗議デモに対する政府の強硬姿勢と、それに対する国際社会の懸念の高まりを反映しています。今後もジョージアの民主主義と人権状況、そして国際社会の対応から目が離せません。