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ジョージア学生2人が議員侮辱で12日拘禁 反ロシア抗議が発端

Posted 2 days ago by Anonymous

事件の概要

ジョージア(グルジア)の首都トビリシ(Tbilisi)市裁判所は5月30日、与党「ジョージアの夢」のマリアム・ラシュヒ(Mariam Lashkhi)議員への侮辱容疑で、学生活動家のリカ・ロルトキパニゼ(Lika Lortkipanidze)さん(22)とタティア・アフリアマシュヴィリ(Tatia Afriamashvili)さん(20)に対し、12日間の拘禁刑を言い渡しました。未成年の子を持つ活動家マグダ・マムカシュヴィリ(Magda Mamukashvili)さんには4000ラリ(約20万8,000円)の罰金が科せられました。

事件の経緯と発端

この事件は5月17日、ラシュヒ議員が子どもとカフェにいた際、3人の女性活動家が抗議行動を起こしたことが発端です。活動家らはロシア批判を叫び、「自由を奪われた人々を解放せよ」「ロシア式体制に反対」などのスローガンを掲げました。ジョージアでは2023年5月、与党が推進した「外国影響力透明化法」改正案撤回を求める大規模デモが発生し、現在も反ロシア感情を背景とした抗議活動が続いています。

「公務員に対する侮辱行為」として内務省が事件を受理。2月に成立した改正行政法(公務員侮辱罪)に基づき、45日間の拘禁を求める訴追が行われました

学生支援と抗議の連鎖

判決を受け、トビリシ国立大学(Ilia State University)の学生たちは即座に抗議行動を開始。大学から国会議事堂までデモ行進を行い、拘禁処分の不当性を訴えました。判決を受けた学生2人が同大学に在籍していることも判明し、支援者らは6月2日から授業ボイコットを計画しています。

関連事例と今後の展開

同日、別の抗議活動参加者の兄トルニケ・スヴィタリゼ(Tornike Svhitaridze)さんも警察官への侮辱で5日間の拘禁刑を受け、アニ・カフタラゼ(Ani Kavtaradze)さんには5000ラリ(約26万円)の罰金が科されました。市民団体「シヴィル・ジー」は「政府が言論弾圧を強化している」と指摘し、国際人権団体が事態を注視しています。

2023年2月に成立した行政法改正では、公務員への侮辱が重大な行政違反と位置付けられており、今回の判決は同法適用の先例となりました。与党は「公務の尊厳を守るため必要」と主張する一方、野党は「政権批判封じ込めの手段」と強く非難しています。

メディアソース: civil.ge

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