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ジョージア国立銀行が再融資率8%据え置き 5月政策会合で決定

Posted 3 months ago by Anonymous

政策金利維持の背景と経済動向

ジョージア国立銀行(National Bank of Georgia)の金融政策委員会は5月7日の会合で、再融資率を8.0%に据え置くことを決定しました。この決定は2025年6月18日までの次回会合まで適用されます。

インフレ動向と経済成長

国家統計局(サクスタット/Sakstat)の発表によると、4月の年間インフレ率は3.4%を記録。中央銀行の目標値である3%に近い水準を維持しています。食料品やエネルギー価格、タバコ代を除くベースインフレ率は2.3%と、さらに低い数値となっています。

経済成長面では2025年第1四半期の実質GDP成長率が9.3%に達し、堅調な拡大が続いています。同銀行は「経済構造の変化に加え、強い国内需要が高成長を支えている」と分析。ただし、需要増が物価上昇圧力となる可能性にも言及しています。

リスクシナリオと今後の見通し

中央銀行は2つのリスクシナリオを提示:

  • 高インフレリスク:国際市場の不確実性増大や関税政策の変化
  • 低インフレリスク:米ドル安傾向継続による輸入物価の抑制効果

特にラリ(GEL)高が進んだ場合、輸入品価格を通じたインフレ抑制効果が期待されています。現在の為替レートは1ラリ=約52円(2025年5月時点)で安定傾向が続いています。

政策継続の背景

今回の決定は2024年3月以降続く金融緩和サイクルの一時停止を意味します。過去1年間で政策金利は9%から段階的に引き下げられ、2024年5月に8%に到達後、1年間にわたり同水準を維持しています。

ジョージア政府は日本との経済連携強化を推進しており、自動車部品製造や観光分野での日系企業進出が増加中です。安定した金融政策は外国投資家にとって重要な判断材料となっており、今後の政策動向が注目されます。

メディアソース: civil.ge

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