ジョージア国立銀行が再融資率を8%に据え置き 政策金利維持の背景
Posted about 2 months ago by Anonymous
ジョージア中銀が政策金利維持を決定
ジョージア国立銀行(საქართველოს ეროვნული ბანკი, National Bank of Georgia)の金融政策委員会は2024年6月18日の会合で、政策金利(再融資率)を8.0%に据え置くことを決定しました。これで同金利は2023年9月以降、約9ヵ月連続で同一水準が維持されることになります。
インフレ動向が判断材料に
同銀行の発表によると、2024年5月の年間インフレ率は3.5%を記録。中央銀行が設定する3%の目標値に近い水準を維持しています。特に注目されるベースインフレ率(食料品・エネルギー・タバコ価格を除く)は2%まで低下し、物価安定に向けた動きが継続していることが示されました。
経済安定化への慎重な姿勢
金融政策委員会は声明で「現在の金融政策スタンスがインフレ目標達成に貢献している」と強調。世界的な地政学的リスクや国際商品市場の変動要因を考慮しつつ、長期的な物価安定を最優先課題としています。
今後の対応とスケジュール
次回の金融政策会合は2025年7月30日に予定されています。関係者によれば、インフレ率が目標値付近で安定すれば、2024年後半から段階的な金融緩和に移行する可能性も示唆されていますが、現時点では慎重な姿勢を崩していません。
今後の注目点として、ジョージアラリ(GEL)対主要通貨の為替動向や観光収入の季節変動が、金融政策に与える影響が注視されます。中銀関係者は「物価安定を損なうリスク要因が生じた場合、必要ならあらゆる手段を講じる」との基本方針を再確認しています。
メディアソース: civil.ge