ジョージア国立銀行、再融資率8%据え置きを決定 5月政策委員会で
Posted about 1 month ago by Anonymous
政策金利維持の背景と経済動向
ジョージア国立銀行(National Bank of Georgia)の金融政策委員会は5月7日の会合で、再融資率を8.0%に据え置くことを決定しました。この決定は、同国が安定した物価水準を維持しつつ、堅調な経済成長を続けている現状を反映したものとなっています。
インフレ動向と主要指標
国家統計局(サクスタット)の4月データによると、年間インフレ率は3.4%を記録。同銀行が目標とする3%に近い水準を維持しています。特に注目されるベースインフレ率(食料品・エネルギー・タバコを除く)は2.3%と、より安定した傾向を示しています。
経済成長の要因と課題
2025年第一四半期の実質GDP成長率は平均9.3%と高い伸びを維持。同銀行は「経済構造の変化が成長を牽引している」と分析する一方で、旺盛な国内需要が物価上昇圧力要因として注視すべき点だと指摘しています。
リスク要因の分析
金融当局は2つのシナリオに注目しています:
- 高インフレリスク:国際市場の不確実性増大と関税政策の影響
- 低インフレリスク:ドル安傾向とラリ高による輸入物価の抑制効果
今後の政策スケジュール
次回の金融政策委員会は2025年6月18日に開催予定。物価安定と経済成長のバランスを図りながら、適切な金融政策の運営が続けられる見込みです。
ジョージアの金融政策決定は、同国が目指す持続可能な経済発展にとって重要な指標となっています。日本企業にとっても、コーカサス地域の経済動向を把握する上で注目すべき決定と言えるでしょう。
メディアソース: civil.ge