ジョージア国家保安局、イスラム国関与の外国人テロ専門家を拘束
Posted about 1 month ago by Anonymous
ルスタヴィ市で国際手配の容疑者を逮捕
ジョージア(グルジア)の国家保安局(SSS)は5月2日、同国南東部の都市ルスタヴィ(Rustavi)で、国際刑事警察機構(インターポール)の赤手配を受けた外国人テロ容疑者を拘束したと発表しました。逮捕は第三国の要請に基づき実施されました。
イスラム国での活動歴を確認
当局の調査によると、被疑者は2014年に中東へ渡航し、過激派組織「イスラム国(ISIS)」に参加。爆発物処理の高度な専門知識を有し、同組織内で「特に重要な活動」を指揮していたとされます。ISISは2014年からシリア・イラクを中心に活動する国際指定テロ組織です。
物的証拠を押収
家宅捜索では、捜査上重要な電子機器や文書が複数押収されました。被疑者の身元は治安上の理由から非公開とされていますが、ジョージア国籍ではないことが明らかになっています。
ジョージアのテロ対策強化
国家保安局は近年、国際テロ組織との戦いを優先課題に掲げており、今回の逮捕は2023年2月と6月に実施したISIS関連者一斉摘発に続く成果です。黒海とカスピ海を結ぶ地政学的重要性から、同国はテロ組織の人的・物資移動の中継地となるリスクに直面しています。
日本政府はジョージアを「テロ対策能力構築支援プログラム」対象国に指定し、2018年から爆発物処理訓練などを実施。今回の事件は国際的なテロ対策協力の重要性を改めて浮き彫りにしました。
メディアソース: civil.ge