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ジョージア司法省、受刑者全裸検査廃止 人権擁護局の要請で制度改正

Posted about 2 months ago by Anonymous

制度変更の経緯

ジョージア(Georgia)の司法省(იუსტიციის სამინისტრო/Justice Ministry)が、人権擁護局(オンブズマン機関、სახალხო დამცველი/Public Defender)の要請を受け、刑務所での受刑者全裸検査制度を廃止した。同局のフェイスブック発表によると、憲法裁判所への提訴を契機に法改正が実施された。

人権擁護局の提訴内容

2024年2月5日、人権擁護局は憲法裁判所に対し、刑務所規定における「身体の完全な露出を伴う検査」を問題とする憲法訴訟を提起。国際人権基準に反し、受刑者の尊厳を侵害する慣行として違憲性を主張していた。

司法省の制度改正

6月11日付の司法省回答で、全裸検査を伴う身体検査制度の全面的な廃止が明らかにされた。人権擁護局は「訴訟対象となった問題が根本的に解消された」と評価。今回の改正により、拘禁施設における人権基準の向上が期待されている。

背景解説

ジョージアでは旧政権時代より、収監時の全裸検査が人権団体から批判されてきた。人権擁護局は市民の基本権保護を任務とする独立機関で、EU加盟を目指す同国にとって司法制度の欧州基準適合が重要な課題となっている。

メディアソース: civil.ge

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