ジョージア司法省、刑務所全裸検査廃止へ 人権問題で法改正実施
Posted about 2 months ago by Anonymous
人権擁護機関の働きかけで制度改正
ジョージア(グルジア)のオンブズマン(公共擁護者)が発表したところによると、司法省は刑務所での完全な裸体検査の廃止に合意した。この措置は、同国の人権監視機関が長年問題視してきた慣行の改善に向けた重要な一歩とされている。
憲法裁判所への提訴が転機に
オンブズマン事務所は2024年2月5日、サカルトヴェロ(ジョージア)憲法裁判所に正式な申し立てを行い、受刑者の身体を完全に裸にする検査方法が基本的人権を侵害していると主張。この慣行を規定する刑務所規則の改正を求めていた。
司法省が運用変更を正式通知
2024年6月11日、司法省は憲法裁判所に対し「問題とされた規則は現行体制において完全に廃止された」と報告。オンブズマン事務所の要請を受け入れ、身体検査の方法を改定する法改正を実施したことを明らかにした。
国際社会が注目する改革
ジョージアでは近年、受刑者への不適切な扱いに関する国際的な批判が相次いでいた。今回の法改正は欧州評議会や国連機関が繰り返し指摘していた人権改善要件への対応と位置付けられる。刑務所職員の研修徹底や代替検閲方法の導入など、具体的な運用変更が注目される。
ジョージア政府は「受刑者の尊厳を守りつつ施設の安全を確保する新たなガイドライン」を策定中だと説明。欧州連合(EU)加盟を目指す同国にとって、司法制度改革は重要な課題の一つとなっている。
メディアソース: civil.ge