ジョージア反政府詩人ズヴィアド・ラティアニ、抗議活動で警官暴行容疑で逮捕
Posted about 1 month ago by Anonymous
抗議現場での逮捕経緯
ジョージア(グルジア)の反政府詩人ズヴィアド・ラティアニ(Zviad Ratiani)氏が6月23日、議会周辺で行われていた抗議活動中に逮捕された。内務省の発表によると、同氏は「警官に暴行を加えた刑事犯罪の容疑」で身柄を拘束されたという。容疑が認められれば、4年から7年の自由剥奪刑に処される可能性がある。
政治的背景と過去の逮捕歴
ラティアニ氏は与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」政権の強硬な批判者として知られる。過去にも2024年11月29日、「軽度の粗暴行為」や「警察への非服従」を理由に8日間の行政拘束を受けた経歴がある。同氏はこの時、拘束中の暴行や侮辱を受けたと主張しており、今回の逮捕を巡る人権団体の監視が強まっている。
抗議活動の行方
今回の逮捕は25年議会選挙を控え、政府への抗議デモが激化する中で発生。首都トビリシ(Tbilisi)中心部では複数の野党系団体が「言論弾圧反対」を訴えて連日集会を開催しており、欧州連合(EU)加盟を目指す同国の民主的プロセスに懸念が広がっている。
今後の展開
人権擁護団体「市民連帯基金」は「表現の自由に対する過剰な規制が懸念される」と声明を発表。反政府派は今回の逮捕を「政権批判勢力の潰し行動」と非難している。一方、政府側は「法の支配に基づく適正手続き」と反論しており、司法判断が注目を集めている。
ジョージアでは近年、EU加盟に向けた改革を巡る対立が先鋭化。警察とデモ参加者の衝突が頻発する中、国際社会からは「民主主義の後退」を指摘する声も上がっている。
メディアソース: civil.ge