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ジョージア反政府デモ172日目 国家機関前で抗議活動が激化

Posted 3 months ago by Anonymous

トビリシ中心部で延焼する抗議活動

2025年5月18日、トビリシ(Tbilisi)中心部のサブルタロ地区で「我々は見ている」と名付けられた大規模な抗議行進が実施された。市民団体「統一プラットフォーム」が主導するデモ隊は、国家保安局(SSS)と特別捜査局(SIS)の庁舎前に集結し、政権に対する抗議活動を激化させた。

継続する政権批判の波

このデモは政権批判プロテストの172日目にあたり、過去1ヶ月間で6回目となる首都中心部での大規模抗議行動。参加者たちは「ジョージアの夢」政権の即時退陣を要求し、警察による暴力行為の黙認や国家機関による人権侵害を告発した。抗議者は黒煙を発生させる装置を使用し、最終的にルスタヴェリ大通りの象徴的な場所で花火を打ち上げて意思表示した。

市民社会の抵抗と同時代の課題

現地メディアによると、一部の住民によるEU旗とジョージア国旗の掲揚が確認される一方、マンション上層階からの卵投げ事件も発生。若者を中心としたデモ参加者は「サディスト的で非合法な政権は終わらせるべきだ」と記したバナーを掲げ、政治囚の即時釈放を訴えた。特に注目されたのは、バトゥミ警察本部長への暴行容疑で起訴された女性市民を支援するメッセージで、判決をめぐる司法への不信感が明示された。

国際社会が注視する政情不安

ジョージアの政治危機は長期化しており、市民社会組織「Transparency International Georgia」の最新調査では国民の68%が早期総選挙を支持。日本政府も在ジョージア大使館を通じ、滞在邦人に対し主要政府機関周辺の通行を避けるよう注意喚起を継続している。政権側は「公共の秩序維持」を理由に治安部隊を重点配置する一方、EUは官民対話の早期再開を要請する声明を発表した。

メディアソース: civil.ge

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