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ジョージア副首相、米国新政権と戦略的リセット推進へ|二国間関係強化

Posted about 2 months ago by Anonymous

米新政権との協力強化を表明

ジョージア(グルジア)のレヴァン・ダヴィタシヴィリ(Levan Davitashvili)副首相兼経済相は、米国訪問中に「ジョージアの夢」政権と米新政権の立場が「完全に一致」していると表明しました。両国が相互関係の改善に向けた新たなアジェンダを推進中であるとし、トランプ政権下で始まった戦略的リセットプロセスの継続に期待を寄せました。

ワシントンでの戦略対話

ダヴィタシヴィリ氏は現地メディア「イメディ」のインタビューで、米国務省や商務省関係者との会談内容を明らかにしました。「過去数年間の課題にも触れましたが、焦点は新たな協力の可能性にありました。特に経済分野と戦略的優先事項の特定で合意が得られています」と述べ、2025年4月のIMF・世銀会合参加に向けた準備も進んでいると説明しました。

新大使任命プロセスが進行中

在米ジョージア大使の後任人事について、「複雑な外交的遺産」を認めつつも、通常の外交手続きが進んでいると言及。前大使のダヴィト・ザルカリアン(David Zalkaliani)氏が2023年11月の抗議活動鎮圧を巡る米国の批判を受け辞任した経緯に触れつつ、近く新大使が任命されるとの見通しを示しました。

米国制裁問題への言及

2024年に米財務省がビジナ・イヴァニシヴィリ(Bidzina Ivanishvili)「ジョージアの夢」名誉議長らに科した制裁については「不当な措置」と批判。「関係改善には時間がかかるが、政治的意思があれば対話を通じて解決可能」と述べ、制裁解除に向けた働きかけを継続する方針を強調しました。

経済協力の拡大に注力

両国間の貿易額が22億ドル(約3,500億円)に達している現状を踏まえ、中回廊(Middle Corridor)プロジェクトの活用や新たな貿易協定の締結を提案。米商務省との間で経済協力の枠組み覚書が合意されたことを明らかにし、「ジョージアを拠点に中央アジアや南コーカサス地域への流通拡大を図りたい」と述べました。

今後の展望

ダヴィタシヴィリ氏はロビン・ダニガン米大使との会談内容にも触れ、「新政権発足後の関係修復には相互の努力が必要」と指摘。日本との関係では、ジョージアがユーラシアの物流ハブとして機能する可能性に言及し、日系企業の投資拡大への期待を示唆しました。

メディアソース: geinfojp.wordpress.com

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