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ジョージア元首相ガハリア氏、2019年チョルチャナ検問所設置で捜査対象に

Posted about 2 months ago by Anonymous

検察が元内相・元首相の行動を捜査

ジョージア検察庁は6月14日、2019年に当時のギオルギ・ガハリア(Giorgi Gakharia)内相(現野党「ジョージアのための党」党首)が占領境界線付近のチョルチャナ村に警察検問所を設置した際の行動について捜査を開始したと発表しました。ガハリア氏は後に首相(2019-2021年)を務めた経歴を持ちます。

後任内相の証言が捜査のきっかけ

同事件は、ガハリア氏の後任として内相に就任したヴァフタング・ゴメラウリ(Vakhtang Gomelauri)氏が6月14日に検察当局に証言したことを契機に表面化。ゴメラウリ氏は就任からわずか2週間で辞任を発表していました。

検察の主張する容疑内容

検察当局の声明によると、2019年8月24日に実施された検問所設置に関し、以下の容疑が調査対象となっています:

  • サボタージュ(破壊工作)行為の幇助
  • 外国の影響下にある組織への加担
  • 憲法秩序および国家安全保障の基盤に対する侵害

ガハリア元首相の反論

これに対しガハリア氏は、当時の行動が南オセチア分離派指導者アナトリー・ビビロフ(Anatoly Bibilov)氏によるチョルチャナ地域の実効支配拡大を阻止するための措置だったと主張。「1922年の偽造地図」を根拠に境界線の変更を試みる動きに対抗する必要があったと説明しています。

地政学的背景

チョルチャナ地域は南オセチアとの緩衝地帯に位置し、ロシアの支援を受けた分離派勢力との緊張が続いています。ガハリア氏は「当時の政府高官は全てこの対応策を承知していた」と述べ、現在の捜査を政治的な動機付けによるものだと非難しました。

今後の展開と影響

今回の捜査は2024年総選挙を控えた政治情勢の中で注目を集めており、与党「ジョージアの夢」と野党勢力の対立がさらに先鋭化する可能性が指摘されています。検察当局は今後、当時の政策決定過程や国際関係への影響について詳細な調査を進める方針です。

メディアソース: civil.ge

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