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ジョージア元経済副大臣、汚職容疑で逮捕 最大12年の刑の可能性

Posted about 1 month ago by Anonymous

事件の概要

ジョージア(サカルトヴェロ/Gruzini)の国家保安庁(SUSI)は6月21日、同国経済省の元副大臣ロメオ・ミカウタゼ(Romaeo Mikaṭadze)をマネーロンダリング(資金洗浄)と職権乱用の容疑で逮捕したことを発表しました。容疑が確定した場合、9年から最大12年の懲役刑が科される可能性があります。

疑惑の具体的内容

エネルギー分野での不正関与

発表によるとミカウタゼ元副大臣は、「職務上の影響力と人脈を利用し、エネルギー分野で特定の個人・団体へ不当な優遇措置を与えた」とされています。その見返りとして、水力発電所などを運営するエネルギー企業の株式を名義人を通じて取得していたと指摘されています。

「『信頼できる人物』を表向きの株主とし、本人が実質的な所有者となる構造を構築していた」とSUSIは説明。不正利益を目的とした組織的なスキームを構築していたとみられています。

過去の調査報道が指摘

複数のメディア調査報道では以前から、ミカウタゼ氏が「高級官僚限定の腐敗ネットワーク」に関与している可能性が指摘されていました。600,000ラリ(約3,120万円)相当の資産取得疑惑が2022年に報じられるなど、度々スキャンダルが表面化していました。

社会への影響

ジョージアでは近年、EU加盟を目指す政府とロシア寄りとされる野党の対立が激化する中、汚職撲滅が重要な改革課題と位置付けられています。高官による不正事件は、同国のガバナンス改善への取り組みに影響を及ぼす可能性が懸念されます。

捜査当局は現在、事件の全容解明と共犯関係の調査を進めています。司法プロセスの透明性が国内外から注目される事態となりそうです。

メディアソース: civil.ge

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