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ジョージア元最高監査責任者が辞任 財務副大臣就任へ 理由は不透明

Posted 2 months ago by Anonymous

突然の辞任と異動の背景

ジョージア(Georgia)の国家監査機関「ジョージア最高監査院」の責任者だったツォトネ・カヴラシヴィリ(Tsotne Kavlalishvili)氏が突如辞任を発表しました。同氏は2022年9月に議会で承認され、5年の任期を務める予定でしたが、就任から2年弱での異例の退任となりました。

政権内人事への異動

現地メディアによると、カヴラシヴィリ氏は与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」政権下で財務副大臣への就任が計画されています。国家監査院は行政機関の監督機関としての役割を担っており、この異動が監査機能の独立性を損ねる可能性を指摘する声が上がっています。

謎に包まれた辞任理由

本来なら2027年まで続くはずだった任期を中途で切り上げた理由については、現時点で公式な説明が存在しません。監査機関トップから政府要職への移動は従来の人事慣習に反しており、政治的な意図を疑う専門家も少なくありません。

ジョージア最高監査院は2008年の憲法改正で設立された比較的新しい機関で、政府機関や地方自治体の会計検査と財政監査を担当します。独立行政機関として運用されるべき組織のトップが政権中枢部へ移る事例は、透明性の確保という観点から国内外の注目を集めています。

政権内人事の疑問符

今回の人事異動を主導する与党「ジョージアの夢」は、イヴァニシヴィリ元首相を創設者とする保守系連合。同党は近年、EU加盟申請を推進する一方で親露的との批判も受けており、こうした人事が政権のガバナンス方針に与える影響が懸念されつつあります。

監視機関から政策執行機関への異動ルートが制度化されれば、今後の国家機関運営に重大な前例を作ることになります。野党や市民団体からは「権力の濫用につながる」との批判が噴出しています。

メディアソース: civil.ge

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