ジョージア元側近にビットコイン9,000枚支払い命令 8.67億ドル相当課す
Posted about 1 month ago by Anonymous
トビリシ市裁判所が厳しい判決
トビリシ(Tbilisi)市裁判所は5月1日、与党ジョージアの夢創設者で名誉議長のビジナ・イワニシヴィリ(Bidzina Ivanishvili)元首相の元側近ジョージ・バチアシュヴィリ(Giorgi Bachiashvili)氏に対し、約8億6,700万ドル(約4,514億円)相当のビットコイン9,000枚の支払いを命じた。
国外脱出後の財産差し押さえ迫る
バチアシュヴィリ氏は2025年3月9日に保釈条件を違反してジョージアを脱出し、現在は亡命中。ソフォ・クルタウリ弁護士によると、公式資産差し押さえ手続きが開始されるまでに7日間の猶予が与えられた。同氏と家族の資産が対象となる。
仮想通貨横領で11年の実刑判決
裁判所は2023年、バチアシュヴィリ氏に対し仮想通貨の横領と資金洗浄の罪で11年の懲役刑を言い渡していた。当時は保釈金として250万ラリ(約1億3,000万円)の支払いと国外退去禁止処分が課されていた。
元首相との確執が背景に
2025年1月の公判でバチアシュヴィリ氏は「イワニシヴィリ氏が刑事訴追停止と引き換えに月次の仮想通貨支払いを要求した」と主張。自身への捜査を「政治的動機付けられた迫害」と非難した。両者の関係は2022年に決裂していた。
新たな刑事告訴が相次ぐ
検察当局は2025年2月、職務怠慢による重大結果発生の罪で新たな起訴状を提出。トビリシ市裁判所は5万ラリ(約260万円)の保釈金と出国禁止を命じた。国外脱出後は国境不法越境容疑でも追加起訴されている。
暗殺計画の情報が浮上
4月23日、ロバート・アムステルダム弁護士(外国人弁護士)が「2つの外国情報機関からバチアシュヴィリ氏の生命への脅威に関する信頼できる情報を受領した」と発表。国際的な注目を集めている。
(為替レート:1ジョージア・ラリ=52円、1ドル=155円で換算)
メディアソース: civil.ge