ジョージア人活動家テムル・カタマーゼ トルコから追放 バトゥミの旗手の強制送還
Posted about 2 months ago by Anonymous
トルコ在住のジョージア系活動家テムル・カタマーゼ(Temur Katamadze)氏(57)が6月11日、同国から追放された。カタマーゼ氏はバトゥミ(Batumi)の抗議活動で常にジョージア国旗を掲げる「旗手」として知られ、現在は健康悪化が懸念されている。
強制送還の経緯
ジョージア内務省が追放を確認した直後、妻がSNSで「別れの挨拶もできなかった」と悲痛な心情を明らかにした。カタマーゼ氏はガファル・イルマズ(Ğafar İlmaz)というトルコ名を持ち、自発的出国通告期間が切れるや否や緊急移送されたとみられる。
「バトゥミの旗手」としての活動
2012年からジョージアに居住していた同氏は、バトゥミ市内の親欧州連合(EU)デモで先頭に立ち、国旗を掲げるシンボリックな存在として知られた。ジョージアがEU加盟を目指す中、市民運動の顔として注目を集めていた。
長期の勾留と健康状態
1月16日に逮捕後、移民局の収容施設に拘束されていたカタマーゼ氏は、48日間に及ぶハンガーストライキを決行。支援者団体によると、これにより「腎機能障害や血糖値の異常」など深刻な健康被害が生じているという。
反応と今後の展開
現在、カタマーゼ氏の所在や健康状態に関する公式発表はない。一部野党議員からはサロメ・ズラビシュヴィリ(Salome Zurabishvili)大統領への早期対応を求める声が上がっている。市民団体は「言論の自由を守る闘いの象徴的存在」とし、国際的な注目の必要性を訴え続けている。
ジョージア政府は今回の措置について「トルコの主権的な決定」とコメントしているが、人権保護を求める国際社会の監視が強まることが予想される。今後の司法手続きと支援活動の動向に注目が集まっている。
メディアソース: civil.ge