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ジョージア人気コメディアン ヴァソ・プハカゼが政治関連で尋問 波紋広がる

Posted 3 months ago by Anonymous

事件の概要と社会的反響

ジョージア(グルジア)を代表するコメディアンヴァソ・プハカゼ(Vaso Pukhasze)が、政治関連の捜査で検察庁から尋問を受けたことが明らかになり、国内で大きな議論を呼んでいます。当局は「公務執行妨害の疑い」を理由に調査を進めていると発表しましたが、支持者らは「表現の自由への圧力」だと強く反発しています。

背景にある政治状況

事件の発端は、プハカゼ氏が2023年に政府批判を含む風刺パフォーマンスを公開したことです。当該動画はSNSで300万回以上再生され、与党「ジョージアの夢」政権を風刺する内容が含まれていました。検察側は「公務員の名誉毀損にあたる可能性がある」と主張していますが、欧州評議会は「民主主義社会における風刺の権利保護」を求める声明を発表しています。

国際社会の反応

この事態を受け、在ジョージア日本大使館は「表現の自由と法の支配のバランスが重要」とするコメントを発表。ジョージアが近年推進するEU加盟交渉(2023年12月に候補国認定)にも影響を与える可能性が指摘されています。日本政府はジョージアの民主化プロセスを支援しており、今後の展開が注目されます。

文化界からの支援の動き

現地メディアによると、トビリシ(Tbilisi)の国立劇場前では200人以上の芸術家が抗議集会を開催。参加者からは「風刺は民主主義のバロメーターだ」との声が上がりました。プハカゼ氏本人は「ジョージア憲法第17条が保障する表現の自由を守るため闘う」と声明を発表しています。

今後の見通し

法廷での審理開始は2024年2月を予定。欧州安全保障協力機構(OSCE)は監視団の派遣を検討しており、国際的な注目度が高まっています。ジョージアのNGO「透明性国際」は、同国における言論の自由ランキングが過去5年で30位以上低下している事実を指摘し、早期の解決を求めています。

メディアソース: geinfojp.wordpress.com

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