ジョージア人容疑者が米国に移送 憎悪犯罪計画でNY裁判へ
Posted 21 days ago by Anonymous
容疑者モルドバから米国へ移送
21歳のジョージア人男性ミヘイル・チヒクヴィシヴィリ(Mikheil Chkhikvishvili)が、憎悪犯罪の扇動と大量暴力幇助の容疑で2024年5月22日、モルドバ共和国から米国に移送されました。同容疑者はニューヨーク・ブルックリン地区で起訴される予定です。
国際指名手配と逮捕経緯
「メタウリ・カサビ(殺し屋のリーダー)」の異名を持つチヒクヴィシヴィリは、2023年7月にモルドバ首都キシナウ(Kishinev)で身柄を拘束されていました。起訴内容には以下の4項目が含まれます:
- ユダヤ人コミュニティへの暴力煽動
- 人種的少数派への襲撃計画
- 新年イベントでの毒入り菓子配布計画
- テロリスト集団との国際的ネットワーク構築
白人至上主義グループとの関与
米司法省の発表によると、同容疑者は「狂信的殺人者カルト」と呼ばれる白人優位主義テロ組織の指導者と目されています。計画していたテロは「ブレイビクを超える大規模なもの」を目指していたとされます。
ノルウェー事件との関連性
比較対象とされるアンデシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)は、2011年にノルウェーで政府庁舎爆破とウトヤ島銃乱射事件を引き起こし、77人を殺害したネオナチ活動家です。チヒクヴィシヴィリは同様の手法で「世界的な反響」を得ることを企んでいたとされています。
国際的な事件の連鎖
司法省関係者は「チヒクヴィシヴィリの扇動が複数の国際テロ事件を引き起こした」と指摘。SNSを活用した過激思想の拡散が、宗教的・人種的少数派に対するグローバルな脅威を拡大させている実態が浮き彫りになりました。
今後の裁判では、ジョージア人として初めて米国で憎悪犯罪容疑が審理されるケースとなる可能性が高く、国際的な捜査協力体制の強化が注目されています。
メディアソース: civil.ge